【コラム】トリートメントは意味がないのか?
おばんです。
瀬戸市、尾張旭市にある【縮毛矯正】【ストレートパーマ】【クセ毛とダメージ髪改善】【低刺激】【ダメージの少ない】【白髪染め】専門、瀬戸市で1番難しい髪質に立ち向かう美容室
空cu relax’n hair room店主の藤谷(ふじたに)です。
トリートメントの本当の意味
※今回はやや長くなります。
最近、お客様からよく聞かれる質問があります。
「トリートメント意味ないみたいなのが最近よく上がってくるけど(SNS)、実際どうなんですか?」
これ、実は美容師間でも昔からよく議論される話題なんです(笑)
今日は、この疑問にしっかりお答えしようと思います!
トリートメントの正体は「繊維加工技術」
実は、ヘアトリートメントって羊毛の繊維加工技術を髪に応用したものなんです。
羊毛業界では、こんな加工をしています:
染色前処理 酸性染料で染めやすくするため、表面を微還元処理
ハーコセット加工 フェルト化(縮み)を防ぐ樹脂コーティング(これって縮毛矯正に似てますよね)
パーマ加工 還元剤でスプリング状に巻いて反発力を強化
ケラチンPPT加工 東レが特許を取った技術で、架橋剤(ジマレイン酸やグリオキシル酸)を使用
要するに、髪のトリートメントは「羊毛の加工技術を髪に置き換えたもの」なんです。
トリートメントの効果は科学的に証明されている
羊毛の繊維加工で実証されている効果は:
1. 物理的強度の回復
- 引張強度・伸度が10〜30%向上
2. 外観の改善
- 毛羽立ち・チリつきが減少
- 光の乱反射が減り、自然なツヤが出る
3. 触感の向上
- 柔軟性・滑らかさがアップ
これらの効果により、最近のウール素材は洗濯で縮みにくく、耐久性も向上しています。
「永続的」ではないが「確実に効果がある」
ここが重要なポイントです。
羊毛の加工でも、おおよそ50〜60回の洗濯に耐えられると言われていますが、永遠に効果が続くわけではありません。
髪のトリートメントも同じで:
- 洗髪で徐々に落ちていく
- 定期的な処理が必要
– でも、未処理よりもダメージを予防し、美しい状態を長く維持できる
「修復」ではなく「補修」が正解
トリートメントが誤解される理由の一つは、「治療(Treatment)」という言葉に由来するからだと思います。
正しく理解していただきたいのは:
❌ **修復・治療** → 完全に元通りにする
⭕ **補修・強化** → ダメージを予防し、状態を改善・維持する
髪が傷んでしまった部分を完全に元通りにすることはできませんが、これ以上の悪化を防ぎ、髪の状態を改善することは確実にできます。
まとめ:トリートメントは「意味がある」
SNSで「トリートメントは意味がない」という情報を見かけることもありますが、科学的には効果が認められた技術です。
ただし、正しい理解が大切:
- 魔法のように髪を完全に治すものではない
- 定期的なケアが必要
- でも確実にダメージを予防し、髪の状態を改善できる
美容室でのトリートメントは、あなたの髪をより美しく、より健康的な状態に導くための「補修・強化」処理なんです。
長くなりましたが、ご精読ありがとうございました。

